第7回「みんなの老年学研究会」開催報告(2018年5月13日)

第7回「みんなの老年学研究会」開催のご報告です。

初めての日曜開催です。これまで、平日の夕方でしたが、柴田先生の大学のご講義等のご都合や、ご参加の皆様のご意向により、2か月に1回の土曜または日曜開催ということになりました。

今回のテーマは、「高齢者の社会貢献~プロダクティブ・エイジング」です。

人のために力になりたいと思う人ほど健康長寿の傾向ということが、データにも表れているという報告もありました。

研究会中、参加者の発言をリアルタイムでツイートしています。耳では聞き取りにくい用語や、難しい内容も、要約されていますので、どなたにも分かりやすい内容です。ぜひご覧ください。

※超速タイピングと、クレバーな要約は、幹事の島影さんです。

↓ こちらをクリックすると、ツイートされた記事を一覧で読むことができます。

●第7回「みんなの老年学研究会」まとめ(2018.5.13)


参加者の感想(萩原真由美)

今回から先生の一方的な講義だけではなく、参加型にするために事前にテーマを決め、まず参加者から発言。これを受けて柴田先生が老年学の概念やこれまでの研究を紹介しながらまとめてくださる形式です。前回まで、無口だった方々も発言されれば、実にしっかりした見解をお一人お一人もっていることに、私だけでなく、その場にいた誰もがお互いに感じあっていたのではないでしょうか。

今回のテーマは、「高齢者のプロダクティビティ」。プロダクティビティは、お金に換算できる生産性という意味だけは決してなく、「社会貢献」という言葉に置きかえられるのではないか。この理解の前提で議論が始まったものの、「プロダクティビティをどう捉えるか」についてのやり取りだけでも、その及ぶ範囲はまさに想定外の広さと深さで・・・、それはそれは面白い!発見だらけ! のひとときでした。

柴田先生からは、「介護をするのではなく、介護される側になっても、人は立派にプロダクティビティな存在であれる」というお話に、「なるほど」と頷くやいなや、議論の器はあっという間に広がり、「“死”や“おくり”の場に、そして“回忌”の場に、人は集まり、故人が残してくれた目に見えない大切なものが継承されていく。そんな循環を次世代に繋ぎながら死んでゆくことを考えれば、人として生まれて死んでゆく存在そのものがプロダクティビティなのではないか」と。既成概念に捕らわれない発想と発言ができる研究会ならではの提言もありました。う~ん、どうせ死ぬなら、循環の役割をきっちり担い、プロダクティビティな死に方をしたいものだと思ったのは私だけでしょうか。

しかも、今回すごいのは、このような発言の様子がツイッターで同時公開されるという、超素晴らしい試みがなされたこと。もう、ビックリです。

すでにその内容も「みんなの老年学研究会」のホームページで公開されています。

ぜひぜひ、ご覧ください。http://gerontology-study.net/

 

次回(7月7日 土曜日 AM10時~12時)のテーマは、

「高齢者の運転免許とエイジズム」です。

これからも進化する研究会に、 乞う、ご期待!

                       (萩原真由美)